李韓国大統領に「慰安婦の戦場と性」一読を薦める。
秦郁彦(プリンストン大、拓大、千葉大、日本大の教授を歴任された)の「慰安婦の戦場と性」を読み終えた。
1992年の宮沢首相訪韓の直前、それを見計らっていたかのように、吉田清治と言う詐欺師の虚言を基に繰り広げた朝日のキャンペーンによって、朝鮮人慰安婦問題が大爆発した。秦氏はそれをビッグバンと言っているが、それに触発されて、この本を書き始めたと言う。その手法は内外に亘って収集、調査した資料を駆使する歴史学的態度を堅持している。類書の水準をはるかに超えた「慰安婦問題百科事典」とも言うべき力作。慰安婦問題を論じる韓国人(大統領も含めて)も是非読んでみるべきだと思う。
戦場にはセックスの処理が洋の古今東西を問わず、大問題であったこと。「女郎の身の上話」は客の同情を買うためにわざと悲惨な話をしたがると言うこと(女郎買いの経験がない世代には知る由もないが)。ベトナム戦争の際、韓国軍も31万人を派遣し、女買いをして5千人とも3万人とも言われる混血児を残してきたも言われている事実。文玉珠と言う韓国人慰安婦は3年足らずで2万5000円を貯金して、5000円を家族に送金した。それは今なら1億円前後の大金だと言う。因みに当時の在ビルマ軍最高指揮官の年俸が5800円だった言うから驚く。月給7円50銭の二等兵とは雲泥の差の稼ぎであったらしい。従軍慰安婦は悲惨な性奴隷と言うのと大分イメージが違う。
いろいろ啓発される力作である。何処の軍も一皮剥けば脛に傷あるのに、自らの過去は棚に上げてそれを深刻な外交問題として取り上げて、何時までも泥仕合を続ける意味が何処にあるのだろうか? 内外の反体制運動の思惑に振り回されて、何時までも踊らされることはない。
Recent Comments