「横田めぐみ」拉致事件の講演を聴く。
先週,、川崎青年会議所主催による横田夫妻を招いての北朝鮮拉致問題の講演会を聴きに行った。
日銀新潟支店からの転勤を断り続けて、まさか海を隔てた北朝鮮の諜報機関に拉致されたとは知らずに、訳も分からないまま20年間も行方不明の「めぐみ」ちゃんを探し続けたご夫妻の話は涙なしには聴けなかった。拉致問題が表面化し始めた頃、「それは、ありもしない言いがかりで、朝鮮人民との友好関係を害するもの」と論じた当時の社会党の国際感覚、人権感覚も改めて弾劾されなければならないと思った。
平安時代の「安寿の厨子王」ではあるまいに、20世紀の現代に人攫いが横行し、しかも国家機関が関与したなどは信じがたい事態である。
北朝鮮とその宗主国の中国は日本の植民地化やシナ事変の際の日本軍の暴虐振りを喧伝するが、帝国主義時代の植民地化は取るか取られるかのゼロサムゲーム(日本が朝鮮を植民地化しなければ、ロシアがそうしただけのこと)だったし、戦時の悲劇は何時暗闇からテロに反撃されかねない状況(戦時の異常心理)の中での悲劇だった。それと平時にいたいけない少女を誘拐し、しかもその事態が未だに解決せず持続しているのとを同列に論じることは出来ない。正当防衛を構成する緊迫不正の人権侵害状態が持続している状態と、ありうるとしても、もはや損害賠償の対象にしかなり得ない過去の不正とは根本的に違うのだ。
やはり中国の人権感覚(チベットや新疆ウイグルは植民地化ではないのか)は未だしもであり、世界の超大国として台頭が果たして世界人類に幸福をもたらすのか、災いとなるのか危惧されるところである。
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